こんにちは、なーぴょん(@KOSODATEhoihoi)です。
このブログでは、転職ノウハウや転職サイトの選び方などを解説しています。

こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴とは
- 辛いやきついと言われる理由
- 看護師がきついと感じてしまうところ
- 訪問入浴で感じられるやりがい
- 訪問入浴を長く続けるための秘訣
本記事は「訪問入浴の辛いところやきついところを知りたい人」に向けて解説しています。
この記事を読めば、辛いところだけでなく、訪問入浴のやりがいまで網羅的に理解できるようになります。
- 訪問入浴に興味がある
- 訪問入浴のきついところを知りたい
- 自分に向いているか不安
こんな方にピッタリな内容になっています。

※3分で読めるので最後までご覧ください。
【前提知識】訪問入浴とは
辛いところやきついところを解説する前に、訪問入浴がどのようなサービスなのかを解説します。
訪問入浴の特徴
- 利用者の大半が要介護4〜5
- 3人1組で訪問する
- 安心して働ける
- 専用浴槽を使う
- 無資格で勤務可能
- 顧客満足度No.1
入浴に特化したサービスで、自分で入浴できない利用者宅に訪問し、安心安楽に入浴介助をするのが「訪問入浴」です。
訪問入浴について解説した記事をまとめました。
そのサービスのどこが辛くきついのか次の章で解説していきます。

訪問入浴が辛いやきついと言われる10の理由
訪問入浴は辛いやきついと言われる理由は以下の通りです。
辛い理由
- 持ち運ぶ物品が多い
- 腰痛になりやすい
- 発汗量が異常
- 体力を使う
- 介護事故が多い
- 車両事故や物損が多い
- 対人関係
- 医療的な知識が必要
- 劣悪な環境がある
- 休憩が取りにくい
一つずつ解説します。
持ち運ぶ物品が多い
一つ目の理由は持ち運ぶ物品が多いからです。
わかりやすく「訪問入浴」と「訪問介護」の持ち物を比較してみました。
持ち物 | |
訪問入浴 |
|
訪問介護 |
|
訪問入浴は使用する物品が多く、特に専用の浴槽を使うところが大きく違うところです。

腰痛になりやすい
二つ目の理由は腰痛になりやすいからです。
- 抱え
- 中腰の姿勢
- 重い物品の運搬
介護業界で腰痛は職業病と言われるくらい多く、特に訪問入浴はそれが顕著です。
- 脱抱えの取り組み
- 介護ロボットの導入
会社によっては腰痛をなくす取り組みをしている業者もあります。

発汗量が異常
三つ目の理由は発汗量が異常だからです。
- 夏なのに暖房が入っている
- 締め切った部屋
- 熱いお湯を使う
これらの理由により尋常ではないくらいの汗をかきます。

体力を使う
四つ目の理由は体力を使うからです。
前述の「持ち運ぶ物品が多い」や「発汗量が異常」ということは言い換えると体力を使うということです。
- 夏場の過酷な労働環境
- 持ち運ぶ物品の多さ
- 住環境による移動距離の長さ
- 重い利用者の抱え
- 部屋内にある家具等の物品移動
入浴以外にも作業的な業務が多く、体力を使う仕事であるのは間違いありません。
介護事故が多い
五つ目の理由は介護事故が多いからです。
- 骨折
- 皮膚剥離
- 塗布薬の間違え
訪問入浴の利用者は要介護度4〜5の方が多く、8割以上を占めます。
そのため介助する機会が多く必然的に介護事故が多くなってしまいます。

車両事故や物損が多い
六つ目の理由は車両事故や物損が多いからです。
- 浴槽が物に当たって破損
- 浴槽搬入時に壁に擦ってクロスが剥がれる
- 水漏れ
- 駐車時に植木鉢に当たり破損
- 車載禁止のマンホールに乗り上げて割れる
訪問入浴は大きな車両を運転し使用する物品が多いからこそ車両事故や物損が多くなります。
- 車両の後進時には誘導をつける
- コメンタリー運転の実施
- 浴槽の搬入は二人で行う
- ヒヤリハットの共有
- 再発防止会議の開催
訪問入浴の企業には事故発生を防ぐための取り組みが必要となります。
対人関係
七つ目の理由は対人関係です。
訪問入浴は3人1組で行動するため、対人関係が崩れると働きにくくなります。
- 嫌いな上司
- 仲が悪い同僚
- 自己中な看護師
- すぐ顔に出るヘルパー
- 楽をしようとするオペレーター
いくら良いサービスをしようとしても、チームの連携が取れないと良いサービスはできません。
一人で完結できない仕事だからこそスタッフにも配慮が必要になり、それが辛いと感じてしまうかもしれません。
医療的な知識が必要
八つ目の理由は医療的な知識が必要だからです。
- 疾患名
- 薬の名前と効果
- 疾患リスク
訪問入浴の利用者は要介護度4〜5の方が大半なので、何かしらの疾患を抱えておられます。
そのため介護職にもある程度の医療的知識が必要となるので、一から学び始めるのは辛いと感じるかもしれません。
劣悪な環境がある
九つ目は劣悪な環境があるからです。
- 狭くて作業しにくい
- 足の踏み場もない
- 部屋までかなり歩く
- 階段が多い
訪問入浴は施設と違い、利用者の家に訪問することになります。
利用者の家は介護をするために建てられていないため、介護スタッフが動きにくいと感じてしまうかもしれません。

休憩が取りにくい
最後の理由は休憩が取りにくいからです。
- 工程が遅れている
- 利用者に合わせないといけない
- 無茶な工程を組んでいる
- トラブルで焦っている
休憩時間は1時間と決まっていても、実情は細切れの合算で1時間という事業所も多いようです。
自分のペースで働くことができない分、休憩も取りづらいので辛いと感じるかもしれません。
そんな方はこちらの記事もご覧ください。

»訪問入浴を辞めたいと思ったときの対処法【具体的な解決策はコレ】
訪問入浴の看護師がきついと感じるところ
訪問入浴の看護師ならではの辛さやきつさもあります。
看護師がきついところ
- 対応できる範囲が狭い
- 職種間での感覚のズレ
- 緊急時対応を任される
一つずつ解説します。

»訪問入浴の看護師はきつい?【覚悟しておくポイントと感じられるやりがい】
対応できる範囲が狭い
一つ目の理由は対応できる範囲が狭いからです。
訪問入浴における看護師の役割は以下の2つです。
訪問入浴看護師の役割
- 入浴介助をする
- 入浴の可否判断をする
つまり医療行為をするためにいるわけではありません。
- 最先端の医療を提供したい
- 医療技術を学びたい
- 看護師としての知識を習得したい
自分の看護師スキルを高めたいと思う人には物足りないと感じる恐れがあり、それが辛くなるかもしれません。
職種間での感覚のズレ
二つ目の理由は職種間での感覚のズレがあるからです。
入浴に対する考え方 | |
介護士 |
|
看護師 |
|
上記のように、介護士と看護師の間に感覚のズレが生じることがあります。
この感覚のズレが知識量の差にもなります。
介護士にも入浴のリスクを正確に把握するべきと考えている看護師は多いのではないでしょうか。
緊急時対応を任される
三つ目の理由は緊急時対応を任されるからです。
訪問入浴の利用者は状態が不安定な方が多く、入浴中にも急変のリスクがあります。
- 急変時の対応
- 医療職への連絡
- 利用者本人の対応
- 家族への説明
看護師だからという理由で必要な対応を任せられるかもしれません。
介護職もリスクをきちんと理解していれば対応できたことを看護師一人に任される。
この点が辛いと感じるかもしれません。

しかし大変さ以上にやりがいがあるのもまた事実です。
次の章では訪問入浴で感じられるやりがいを解説します。
訪問入浴で感じられるやりがい
訪問入浴で感じられるやりがいは以下の通りです。
訪問入浴のやりがい
- 利用者との距離が近い
- 介護者との距離が近い
- 泣くほど感謝される
- 入浴の最後の砦である
- 顧客満足度が高い
一つずつ解説します。

»訪問入浴のやりがいとは?【業界13年目の筆者が職種別に解説】
利用者との距離が近い
一つ目のやりがいは利用者との距離が近いところです。
- リラックスできる空間
- 洗髪や洗体で直接肌に触る
- 利用者との会話が多い
- 利用者好みの入浴にする
利用者との信頼関係が築けると家族同然で迎えられることもあります。
自分を必要とされていると感じることができ、やりがいに直結するでしょう。
介護者との距離が近い
二つ目のやりがいは介護者との距離が近いところです。
- 全幅の信頼を寄せられる
- 利用者のことを相談されやすい
- 介護の相談をされることがある
- 入浴中が唯一の休憩時間となることもある
訪問入浴は利用者以外にも介護者とも距離が近くなります。
それがやりがいにつながることは間違いありません。

泣くほど感謝される
三つ目のやりがいは泣くほど感謝されるところです。
- 根本的に快適なサービス
- 入浴を諦めた人も利用する
- 自分を必要としてくれる
- どんな人でも入浴介助できる
これらの理由で訪問入浴は非常に感謝される仕事です。
ここまで感謝される仕事は他にないと言っても過言ではありません。
入浴の最後の砦である
四つ目のやりがいは入浴の最後の砦になるところです。
- 他サービスが介助できない利用者
- 入浴を諦めていた利用者
- 最後の入浴になるかもしれない
訪問入浴は他のサービスで対応でいない利用者が使います。
そのため訪問入浴事業所が断ってしまうとその方は一生入浴できないということになります。
自分が対応しないとその利用者が困ってしまう。
そのことがやりがいにつながります。
顧客満足度が高い
五つ目のやりがいは顧客満足度が高いところです。
- 利用者との距離が近い
- 介護者との距離が近い
- 泣くほど感謝される
- 入浴の最後の砦である
これらは全て顧客満足度に直結します。
ターミナルの利用者も対応することになり、言い換えると人の「生きる」「死ぬ」に近いところで働くことになります。
そのため必然的に顧客満足度が高くなります。

訪問入浴を長く続けるための3つの秘訣
そんな辛いけどやりがいのある訪問入浴ですが、長く続けるための秘訣はあるのでしょうか。
続けるための秘訣
- 現状を冷静に分析する
- やりがいを再確認する
- 転職する
この3つを紹介します。
現状を冷静に分析する
一つ目の秘訣は現状を冷静に分析するということです。
- 自分が置かれている状況
- 悩みの原因
- 今の会社で働き続けたいのか
- どのような働き方をしたいのか
悩んでいる理由が明確になることで正しい行動に移すことができます。
やりがいを再確認する
二つ目の秘訣はやりがいを再認識するということです。
- 利用者との距離が近い
- 介護者との距離が近い
- 泣くほど感謝される
- 入浴の最後の砦である
- 顧客満足度が高い
どのような部分にやりがいを感じるかは人それぞれですが、自分が続けたいと思えるやりがいを再確認しましょう。
転職する
三つ目の秘訣は転職するということです。
- 自分の意見が主張できない
- 人間関係が悪い
- 一日の工程が多すぎる
- 楽しく働けていない
「訪問入浴を続けたいけど会社が嫌だ」と思うなら転職した方が早いかもしれません。
もし会社を変えてでも訪問入浴をしたいと思うなら大手の会社を選びましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
»訪問入浴の大手5社の評判・口コミ・メリット・デメリットまとめ
まとめ:訪問入浴は辛くてきついけど素晴らしい仕事
今回は「訪問入浴の辛いところやきついところ」について解説しました。
記事の要点
- 訪問入浴が辛いやきついと言われる理由
- 持ち運ぶ物品が多い
- 腰痛になりやすい
- 発汗量が異常
- 体力を使う
- 介護事故が多い
- 車両事故や物損が多い
- 対人関係
- 医療的な知識が必要
- 劣悪な環境がある
- 休憩が取りにくい
- 訪問入浴の看護師が辛いところ
- 対応できる範囲が狭い
- 職種間での感覚のズレ
- 緊急時対応を任される
- 訪問入浴で感じられるやりがい
- 利用者との距離が近い
- 介護者との距離が近い
- 泣くほど感謝される
- 入浴の最後の砦である
- 顧客満足度が高い
- 訪問入浴を長く続ける秘訣
- 現状を冷静に分析する
- やりがいを再確認する
- 転職する
そして転職する際に最もオススメの方法は「転職エージェントに依頼する」ということです。
これらのうちどれかに登録したら間違いありません。
訪問入浴は辛くてきついけどやりがいがある素晴らしい仕事です。
訪問入浴に興味がある人はぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
以上、なーぴょんでした。