こんにちは、なーぴょん(@KOSODATEhoihoi)です。
このブログでは、転職ノウハウや転職サイトの選び方などを解説しています。

訪問入浴がどんなサービスなのか興味がある!
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴とは
- 訪問入浴看護師の仕事内容
- 訪問入浴看護師のやりがいや魅力
- 訪問入浴看護師が向いている人の特徴
- 訪問入浴看護師が働きやすい職場の特徴
- 訪問入浴で働く前に知っておきたい注意点
- 働きやすい職場の見つけ方
本記事は、訪問入浴に興味がある全ての看護師に向けて解説しています。
この記事を読めば、看護師が訪問入浴で働く際に気になることを全て理解できるようになります。
- 転職を考えている
- 訪問入浴に興味がある
- 今の職場に不満がある
こんな看護師さんにピッタリな内容になっています。

※3分で読めますので、最後までご覧ください。
【基本知識】訪問入浴とは
訪問入浴看護師を説明する前に、そもそも訪問入浴がどのようなサービスなのかをおさらいしておきましょう。
訪問入浴とは
要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活が営むことができるよう居宅における入浴の援助を行うことによって、利用者の身体の清潔の保持、心身機能の維持等を図るもの。
対象となる利用者の介護度は、要介護4〜5が8割ほどで、ほぼ寝たきりの方です。
詳細は以下の記事でご覧ください。
»訪問入浴とは?【業界13年目の筆者が世界一わかりやすく解説】
訪問入浴の特徴
訪問入浴の特徴は以下の通りです。
訪問入浴の特徴
- 人員配置
- 安心して働ける
- 専用浴槽を使う
- 利用期間が短い
- 作業色が強い
- 無資格で勤務可能
- 顧客満足度No.1
他のサービスとの比較表を作成しました。
訪問入浴 | 訪問介護 | 訪問看護 | 通所介護 | 施設 | |
使用する浴槽 | 専用浴槽 | 自宅の浴槽 | 自宅の浴槽 | 通所介護の浴槽 | 施設にある浴槽 |
浴槽持ち運び | 可能 | 不可能 | 不可能 | 不可能 | 不可能 |
スタッフの人数 | 3人 | 1〜2人 | 1〜2人 | 施設による | 施設による |

訪問入浴看護師の役割
訪問入浴看護師の役割は以下の2つです。
訪問入浴看護師の役割
- 入浴介助
- 入浴の可否判断
つまり医療行為をするために存在しているわけではないということです。
同じ看護師でも、「病院の看護師」と「訪問入浴の看護師」はできることが大きく違います。

訪問入浴で働く看護師の仕事内容
訪問入浴で働く看護師の仕事内容は以下の通りです。
看護師の仕事内容
- 浴前の健康確認
- 入浴介助
- 浴後の健康確認
- 着脱
- 家族からの相談
一つずつ解説していきます。
浴前の健康確認
一つ目は浴前の健康確認です。
測定するバイタル
- 体温
- 血圧
- 脈拍
- 呼吸数
- SPO2
上記の通り、具体的に利用者のバイタルを測定し入浴の可否判断を行います。
バイタル測定で判断がつかない場合は、主治医や訪問看護に連絡し入浴可否の相談をします。
- 既往歴
- 普段のバイタル値
これらを参考に入浴の可否判断をしましょう。
入浴介助
二つ目は入浴介助です。
看護師も介護職と同じように入浴の手伝いをしていきます。
訪問入浴看護師がする入浴介助
- 洗体
- 創部の洗浄
状態の変化に気をつけ、全身観察しながら入浴介助を行います。
- 洗い方
- 洗う場所
- 洗う順番
これらは業者によって違いがあるようです。
浴後の健康確認
三つ目は浴後の健康確認です。
必要に応じて処置も行います。
浴後の健康確認ですること
- バイタル測定
- 必要な医療処置
- 浴中の記録
入浴前と変わりがないかの確認をしながら対応を進めていきます。
- 訪問入浴看護師は原則医療行為ができない
- 入浴に必要な医療行為のみ行う
- 業者によって対応範囲が違う
訪問入浴の看護師はグレーな部分が多いので気になる業者に対応範囲を質問するのが確実です。
着脱
四つ目は着脱です。
入浴後の健康チェックが終わると速やかに服を着させます。
着脱のポイント
- 無理やり来させない
- 可動域の把握
- 大変な場合は介護職員を呼ぶ
一人で着脱しないのがリスクを防止する秘訣です。
- 拘縮
- 皮膚剥離
- バルンの抜去
- 骨折
これらに気をつけながら着脱しましょう。
病院では前開きのパジャマを着用している方が多いですが、在宅ではそうとは限りません。

家族からの相談
五つ目は家族からの相談です。
家族からの相談のポイント
- 話をしっかり聞いてあげる
- 過度な助言はしない
- 勝手に処置内容を伝えない
- 医療に直結する内容は関係機関に報告
家族からの相談は関係機関への情報共有が必要です。
- 自分の必要性を感じられる
- 信頼されていると感じることができる
- やりがいに直結する
利用者だけでなく家族からの相談もきちんと対応しましょう。
次の章で解説します。

訪問入浴の看護師として働くやりがいや魅力5選
訪問入浴の看護師として働くやりがいや魅力は以下の通りです。
やりがいや魅力
- 一人に寄り添ったケア
- 処置が少ない
- 利用者からの感謝度合い
- Wワークに最適
- 給料が高い
一つずつ解説します。

»訪問入浴看護師のやりがい5選【業界13年目の筆者が徹底解説】
一人に寄り添ったケア
一つ目は一人に寄り添ったケアができるところです。
- 時間に追われる
- 病院では複数人を受け持つ
- 患者と向き合ったケアができない
これらの理由で自分の理想とする看護師とのギャップに悩み、訪問入浴に転職される方が多くいます。
その点、訪問入浴は一人に寄り添ったケアをすることができるので、病院では味わえないやりがいを感じることができます。
感じられるやりがい
- 一人にじっくり向き合える
- 3人で一人の利用者をケアできる
- 純粋に喜んでもらえる
これは訪問入浴を経験したら間違いなく感じることができ、やりがいになる部分です。
顧客満足度が非常に高い所以はここにあります。
処置が少ない
二つ目は処置が少ないところです。
訪問入浴看護師の役割は以下の2つ。
- 入浴介助
- 入浴の可否判断
つまり医療行為を行うためいるわけではありません。
処置が少ないメリット
- 手技に自信がなくてもできる
- 専門知識が少なくてもできる
- ブランクがあっても安心
病院などとは違い、入浴介助に専念できるところが魅力です。
利用者からの感謝度合い
三つ目は利用者からの感謝度合いが高いところです。
- 入浴を心待ちにしている利用者が多い
- リフレッシュさせるサービスである
- 人生で最後の入浴になるかもしれない
これらが理由で訪問入浴はとにかく感謝されます。
訪問入浴で感じられること
- 自分を必要としている
- 自分が人の役に立っている
- 寄り添ったケアができる
このように思えることが訪問入浴のやりがいにつながります。
Wワークに最適
四つ目はWワークに最適だからです。
Wワークに最適な理由
- 時間を読みやすい
- 単純作業が多い
- 派遣でも採用されやすい
夜勤がなく看護師はどこの業者も必要としているはずです。
自分の空いた時間に働くことができるのは魅力です。
»訪問入浴は看護師のWワーク先に最適【理由と良い職場の探し方】
給料が高い
五つ目は給料が高いところです。
訪問入浴は夜勤がなく日勤帯の仕事ですが、給料は比較的高めです。
- 夜勤がない
- 日勤の仕事
- 残業も少ない
空いた時間に稼げる時間が読みやすい仕事で、給料も比較的高いところから意外と穴場な仕事です。
»訪問入浴看護師の給与事情【他では聞けないお金の疑問を全て解決】
訪問入浴の看護師が向いている人の5つの特徴
訪問入浴の看護師が向いている人の特徴は以下の通りです。
向いている人
- 元気で体力がある
- ブランクがある
- コミュニケーション力
- 臨機応変な判断ができる
- 理想の看護師になりたい
一つずつ解説します。
元気で体力がある
一つ目に元気で体力がある人に向いています。
訪問入浴は介護サービスであると同時に客商売でもあります。
- 【A】:声も小さく暗い印象
- 【B】:元気で明るい印象
どちらに入浴介助をしてもらいたいと思うでしょうか。
また訪問入浴は体力を使う仕事です。
特に夏場は大変な現場が多いので体力がある人に向いていると言えるでしょう。
ブランクがある
二つ目にブランクがある人に向いています。
具体的にいうと以下のような人です。
- 育休明けの方
- 看護職を離れていた方
難しい医療行為がなく時短勤務や非常勤でも働きやすいので、ブランクがある看護師にピッタリです。
コミュニケーション力
三つ目にコミュニケーション力が高い人に向いています。
- 人前で裸になることに抵抗がある
- 入浴に対して不安がある
- 入浴する気分でないこともある
そんな利用者の不安を取り除き入浴行為にまで誘導していく。
これにはコミュニケーション力が必要不可欠です。
さらに介護者にもきちんと対応し関係構築していける、そんなコミュニケーション力が高い人が向いています。
臨機応変な判断ができる
四つ目は臨機応変な判断ができる人に向いています。
身体状況が安定しない利用者が多い訪問入浴では緊急時の対応を求められることがあります。
- 主治医に連絡する
- 訪問看護に指示を仰ぐ
- 救急車を呼ぶ
- 心肺蘇生をする
- 適切な処置を講じることができる
急変時にも落ち着いて対処できる臨機応変な対応ができる人が向いています。
家族様は必ず慌てられます。

理想の看護師になりたい
五つ目は理想の看護師になりたい人に向いています。
- 自分の思い描く看護師像になれていない
- 時間に追われ寄り添ったケアができない
- 一人で複数を受け持つことになる
- 作業をこなしているだけに思える
こんな悩みを解消できる働き方が、まさに訪問入浴の看護師です。
訪問入浴でしか感じられないやりがいがあります。

訪問入浴看護師が働きやすい職場の特徴
訪問入浴の看護師が働きやすい職場の特徴を解説します。
働きやすい職場
- 一日の件数が適正
- 人間関係
- 研修の充実度
一つずつ解説します。
一日の件数が適正
一つ目は一日の件数が適正かどうかです。
訪問入浴の適正件数は、一日に6件〜7件です。
件数 | |
6件以下 |
|
6件〜7件 |
|
7件以上 |
|
ポイント
- 工程の無駄を少なくする
- 残業時間を短くする
一日の業務内容をギュッと濃縮する意識を持ちましょう。

人間関係
二つ目は人間関係が良い職場です。
- 会話が少ない
- 挨拶ができていない
- 利用者の悪口が横行している
- 派遣看護師ばかりに頼っている
このような職場は要注意です。
入職前に人間関係を知るのは難しいですが、できるだけ情報収集しましょう。
研修の充実度
三つ目は研修の充実度です。
看護師の研修
- 接遇マナー
- 着脱
- 呼吸器の利用者の対応方法
- 他職種の業務内容
このような研修を実施している会社は働きやすい環境になりやすい傾向にあります。
看護職に向けた研修を実施している会社は意外と少ないので一つの目安になるでしょう。
次の章では事前に知っておきたい注意点について解説します。

訪問入浴で働く前に知っておきたい注意点
訪問入浴で働く前に知っておきたい注意点は以下の通りです。
注意点
- 体力的に大変
- 責任重大
- 病院とは大きく違う

»訪問入浴の看護師がきついのは本当?【やりがいも桁違いに大きい】
体力的に大変
一つ目は体力的に大変なところです。
- 重い物品の搬入出
- 浴槽設置のための家具移動
- 重い利用者の移動
- 発汗量が異常
他の介護サービスと比較しても訪問入浴は体力を使うサービスです。
- 汗をかきたくない
- 涼しいところで働きたい
こんな方には向かないかもしれません。
責任重大
二つ目は責任重大なところです。
病院や訪問看護の看護師と違うとは言え、看護師に求められるものは大きくなります。
- 医療的なアドバイスを求められる
- 主治医との連絡をすることもある
- 訪問看護との連携
- 緊急時の対応
- 専門知識が必要
「処置をしなくても良いので責任は少ない」と安易な考え方は入社後に痛い目を見てしまいます。
病院とは大きく違う
三つ目は病院とは大きく違うということです。
役割 | |
病院 |
|
訪問入浴 |
|
同じ看護師でも、病院と在宅では全く違います。
訪問入浴看護師の責任が重大になるのはもちろんのこと、自分の役割をきちんと理解しておくことが大切です。
実際の現場で働く訪問入浴看護師の声
訪問入浴で働く看護師の体験談をまとめます。
夏は暑く冬は寒い。訪問入浴特有の労働環境の中、大変な仕事であることは間違いありません。
しかしそれ以上に大変大きなやりがいがあり、私は訪問入浴で働けたことに誇りを感じています。
病院では感じることができない、利用者との関わりや寄り添い方など、自分が理想とする看護師に少しは近づけたように思います。
(女性:30代後半)
病院では時間に追われ、自分が看護師を志したときの思いとは全く違うことで悩んでいました。
そんなとき訪問入浴という働き方を知り、これはと思い転職を決意しました。
実際にやってみて利用者としっかり向き合え、病院以上に感謝されることに驚き、そして嬉しかったのを覚えています。
病院の働き方に悩んでいる看護師の方は多いと思いますが、一つの選択肢として訪問入浴で働くことを検討してはどうかと思います。
新しい自分を発見できるかもしれませんよ。
(女性:40代前半)
私は非常勤で訪問入浴の看護師として働いています。普段は病院で時間に追われ、複数の患者さんを受け持ちますが、訪問入浴は一人のためにチームになって仕事をするので働き方としては新鮮です。
気分転換という側面からも、私は訪問入浴をおすすめします。
(女性:20代後半)
病院で約20年ほど働き、セカンドキャリアとして訪問入浴の仕事を始めました。
最初は体力的にきついと感じましたが、訪問入浴の業者には積極的に設備投資をして労働環境を改善している会社もあります。
中には50代になっても働いておられる看護師さんもいるので、私も負けずに頑張りたいと思います。
(女性:40代前半)
業者によっては働きやすい環境の会社もあります!

看護師が働きやすい良い職場を見つける方法
看護師が働きやすい職場の見つけ方は以下の通りです。
職場の見つけ方
- 企業分析
- エージェントに依頼する
一つずつ解説します。
企業分析
一つ目は企業分析です。
企業分析のポイント
- 資本力
- 事業所の数
- 一日の訪問件数
- 残業時間
- 給与・賞与
- 離職率
自分が気になるところを確認していきましょう。
その中で、おすすめできる訪問入浴業者のポイントは「大手」であるということです。
大手がおすすめの理由
- 給料が高い
- 設備投資できる
- 労務管理ができている
- 休みが取りやすい
- 採用されやすい
詳しくは以下の記事をご覧ください。
»訪問入浴の大手5社の評判・口コミ・メリット・デメリットまとめ
エージェントに依頼する
二つ目はエージェントに依頼するということです。
エージェントのメリット
- 非公開求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 条件交渉
これが無料で利用できます。
そして優良な訪問入浴業者で働きたい方におすすめのエージェントが以下の3つです。

まとめ:訪問入浴の看護師はやりがいのある仕事!
今回は「訪問入浴の看護師」について徹底解説しました。
ポイント
- 訪問入浴看護師の仕事内容
- 浴前の健康確認
- 入浴介助
- 浴後の健康確認
- 着脱
- 家族からの相談
- 訪問入浴看護師のやりがい
- 一人に寄り添ったケア
- 処置が少ない
- 利用者からの感謝度合い
- Wワークに最適
- 給料が高い
- 訪問入浴看護師に向いている人の特徴
- 元気で体力がある
- ブランクがある
- コミュニケーション力
- 臨機応変な対応ができる
- 理想の看護師になりたい
- 訪問入浴看護師が働きやすい職場
- 一日の件数が適正
- 人間関係
- 研修の充実度
- 訪問入浴で働く前に知っておきたいこと
- 体力的に大変
- 責任重大
- 病院とは大きく違う
- 働きやすい職場を見つける方法
- 企業分析
- エージェントに依頼する
そして、看護師が転職する際におすすめできるエージェントは以下の3つです。
訪問入浴の看護師はやりがいのある仕事です。
ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
以上、なーぴょんでした。