こんにちは、なーぴょん(@KOSODATEhoihoi)です。
このブログでは、転職ノウハウや転職サイトの選び方などを解説しています。

こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴の知っておきたい特徴
- 他の入浴介助と違うところ
- 訪問入浴が他のサービスより劣っているところ
- 訪問入浴が他のサービスよりも優れているところ
本記事は「訪問入浴の特徴」について解説しました。
この記事を読めば、訪問入浴の特徴や他の入浴介助との比較・優れているところなど網羅的に理解できます。
- 訪問入浴の特徴を知りたい
- 他のサービスとどう違うの?
- どんなところが優れているんだろう?
こんな方にピッタリの内容になっています。

»訪問入浴とは?【業界13年目の筆者が世界一わかりやすく解説】
それでは早速見ていきましょう!
訪問入浴の知っておきたい7つの特徴
訪問入浴の知っておきたい特徴は以下の7つです。
知っておきたい特徴
- 人員配置
- 安心して働ける
- 専用浴槽を使う
- 利用期間が短い
- 作業色が強い
- 無資格で勤務可能
- 顧客満足度No.1
一つずつ解説します。
人員配置
一つ目の特徴は人員配置です。
それぞれのサービスが何人で対応するかを表でまとめました。
訪問入浴 | 訪問介護 | 訪問看護 | 施設 | |
人数 | 3 | 1または2 | 1または2 | 1 |
介護は1人(もしくは複数)の利用者を1人が受け持つことが多い仕事です。
一方で訪問入浴は3人1組で訪問するので1人の利用者に対応する職員の数の方が多くなります。
スタッフの数が多い場合のメリットは以下の通り。
スタッフが多いメリット
- 手厚いサービスが可能
- 目が6つある
- 状態変化に気付きやすい
- カバーし合える
- トラブルに対応しやすい
訪問入浴は手厚いサービスが可能です。
安心して働ける
二つ目の特徴は安心して働けることです。
なぜ安心して働けるのかは以下の通り。
安心して働ける理由
- わからないことは他の社員に確認できる
- 看護師がいるので医療についての理解しやすい
- 技術が盗みやすい
- 初心者でも先輩社員と必ず一緒に働ける
たしかに、いつでもわからないことが確認できるのは安心ですね。

専用浴槽を使う
三つ目の特徴は専用浴槽を使うところです。
各サービスが使用する浴槽を表にまとめました。
訪問入浴 | 訪問介護 | 訪問看護 | 通所介護 | 施設 | |
使用する浴槽 | 専用浴槽 | 自宅の浴槽 | 自宅の浴槽 | 通所介護の浴槽 | 施設にある浴槽 |
よく訪問介護の入浴介助とどう違うのかを聞かれますが、その回答がまさにコレ。
専用の浴槽をつかうかどうかです。
訪問入浴の浴槽については以下の記事をご覧ください。
利用期間が短い
四つ目の特徴が利用期間が短いところです。
日本人の平均介護期間は約10年程と言われていますが、訪問入浴の利用期間は約3ヶ月〜6ヶ月程です。
- 利用者の介護度は要介護4〜5が約8割
- ターミナルの利用者も多い
- 施設入所する方が多い
- 在宅で介護をする人が減っている
- 介護離れしている
これらの理由で利用期間が短くなっています。
作業色が強い
五つ目の特徴は作業色が強いということです。
訪問入浴の所要時間は約45分で、そのうち介護としての時間は約10分。
残りの35分は準備片付けの時間となります。
- 浴槽の搬入
- 浴槽の搬出
- ホースの回収
- 移動した物品をもとに戻す
- 利用者や家族との会話
常に利用者に関わりながら介護の仕事をしたい方には向かないかもしれません。
無資格で勤務可能
六つ目の特徴は訪問入浴は無資格で勤務可能なところです。
訪問入浴 | 無資格OK |
訪問介護 | 介護職員初任者研修 |
福祉用具 | 福祉用具専門相談員 |
施設 | 介護職員初任者研修 |
ケアマネジャー | 介護支援専門相談員 |
基本的に介護の仕事に就く場合は資格が必要になりますが、無資格でも働ける訪問入浴は初心者にも就業しやすいと言えます。
資格は腐るものではないので取得できるならした方が良いですね。
スキルアップもできるし、単純に給与も上がります。
就業先の福利厚生に資格取得制度があるか確認してみましょう。
顧客満足度No.1
七つ目の特徴は顧客満足度がNo.1であるところです。
これは13年働いていて特に思うことですが、訪問入浴ほど感謝される仕事は介護業界にはないと思います。
顧客満足度が高い理由
- 入浴が好きな方が多い
- 人生で最後の入浴になる可能性がある
- 訪問入浴は入浴の最後の砦になるから
- 生きる死ぬに近いところで働くことのなるから
どうせ感謝されるなら、せっかくなら人に役立つ仕事がしたい。
そんな人にピッタリな仕事だと思います。
以下の記事をご覧ください。

»訪問入浴の大手5社の評判・口コミ・メリット・デメリットまとめ
【比較】訪問入浴と他の入浴介助の違うところ
訪問入浴と他の入浴介助の違うところは以下の通りです。
「入浴」という行為においての違いを解説します。
違うところ
- 訪問介護
- 訪問看護
- デイサービス
- 施設
- 病院
- 訪問入浴
一つずつ解説します。
訪問介護
訪問介護の入浴介助は以下の通りです。
対応する利用者数 | 1名 |
対応する職員数 | 1名または2名 |
自立度 | 要介護1程度 |
入浴場所 | 自宅浴室 |
訪問介護の入浴は自宅にある浴槽を利用することになるので自立している(自己歩行)ことが前提条件になります。
また対応する職員数は1名か多くても2名です。
自宅の浴室に大人3名が入り介助するのは結構大変で、快適な入浴時間にはならない可能性が高いです。
また自宅の浴槽は深いため跨げない利用者が多く、シャワー浴になるケースが多いようです。

訪問看護
訪問看護での入浴介助は以下の通りです。
対応する利用者数 | 1名 |
対応する職員数 | 1名または2名 |
自立度 | 要介護3程度 |
入浴場所 | 自宅浴室 |
特徴 | 医療処置が必要 |
訪問看護での入浴は訪問介護より重度の方が使う傾向にありますが、ケースとしては多くありません。
その理由は、訪問看護は入浴ではなく医療に対応する役割が主業務になるからです。
また訪問看護の単位数は比較的高く、訪問看護で入浴するなら訪問入浴に移行する方が多くなります。

デイサービス
デイサービスの入浴介助は以下の通りです。
対応する利用者数 | 複数名 |
対応する職員数 | 1名または2名 |
自立度 | どの介護度でも可能 |
入浴場所 | デイサービスの浴室 |
デイサービスの入浴は通所できることが前提となります。
浴室は銭湯のような場所ですが、対応する職員数は1名か2名なので、流れ作業のような入浴介助になります。
なので自分一人がゆっくり入浴できるというわけではありません。
かなりきついですよ・・・

施設
施設の入浴は以下の通り。
対応する利用者数 | 複数名 |
対応する職員数 | 1名または2名 |
自立度 | どの介護度でも可能 |
入浴場所 | 施設の浴室 |
施設での入浴はデイサービスと同様、併設されている浴室で入浴します。
重度の方も入所しているので、車椅子や寝たきりでも入浴できるような「機械浴」と呼ばれる専用の浴槽が完備されています。
入浴介助を担当するスタッフは1名または2名なので、デイサービスと同じで流作業のようになる可能性があります。
病院
病院での入浴介助は以下の通りです。
対応する利用者数 | 1名ずつ |
対応する職員数 | 1名または2名 |
自立度 | どの介護度でも可能 |
入浴場所 | 病院の浴室 |
病院は医療を提供する場なので、入浴の満足度は期待できません。
流作業でゆっくりと入浴できると言うことはあまりないでしょう。
自力で入浴ができる方は予約をして入浴しますが、自分で入浴できない方については清拭対応となります。
訪問入浴
訪問入浴の入浴介助は以下の通りです。
対応する利用者数 | 1名 |
対応する職員数 | 3名 |
自立度 | どの介護度でも可能 |
入浴場所 | 専用の浴槽 |
他のサービスと大きく違う点は、3人で1人の利用者を対応すること。
また、自宅や施設の浴室を使わず、専用の移動式浴槽を使う点も他のサービスと違います。
3人で対応するため手厚いサービスをすることが可能で、顧客満足度が非常に高いのが特徴です。
訪問入浴が他サービスより劣っているところ
訪問入浴が他のサービスより劣っているところは以下の通りです。
劣っているところ
- スキル習得が困難
- 優先順位が低い
- 単位数が高い
- トラブルが多い
一つずつ解説します。
スキル習得が困難
一つ目はスキルの習得が困難なところです。
例えば訪問介護では以下のスキルが習得できます。
- 排泄介助の方法
- 着脱の方法
- 食事介助の方法
- 入浴介助の方法
- コミュニケーション力
これら介護全般のスキルが習得できます。
一方で訪問入浴は以下の通り。
- 入浴介助の方法
- 着脱の方法
入浴に特化したサービスだからこそ得られるスキルは限定的になります。

優先順位が低い
二つ目は優先順位が低いところです。
優先順位の高いサービス
- 訪問看護
- 訪問介護
日常生活に欠かせないサービスは優先順位が高くなりますが、入浴は単位数に余裕があれば入りたいという程度。
「入浴しなくても死にはしない」と考える方が多く、優先順位が低くなってしまいます。
単位数が高い
三つ目は単位数が高いところです。
(※これは仕方ない話ですが…)
訪問入浴の単位数は、1,260単位。
これはデイサービスに1日通うのと同じくらいの単位数です。
- 約45分の入浴サービス
- 6時間以上預かってくれるデイサービス
介護者が助かるのはどちらでしょうか。
しかも看護師も同席するので高くなってしまいます。

実際に働く際の辛さやキツさを解説しました。
»訪問入浴の仕事は辛い?きつい?【13年目の業界人が感じた真実を激白】
トラブルが多い
四つ目はトラブルが多いところです。
浴槽やホースなどの専用機材を使うため、その分トラブルのリスクが高くなります。
訪問入浴のトラブルについては以下の記事をご覧ください。
»訪問入浴のトラブル事例10選【実際にあった経験を業界人が解説】
訪問入浴が他サービスより優れているところ
訪問入浴が他のサービスより優れているところは以下の通りです。
優れているところ
- 感謝される度合い
- 顧客満足度
- やりがい
一つずつ解説します。
感謝される度合い
一つ目は感謝される度合いがダントツでNo.1なところです。
- 楽しみに待っておられる
- 入浴を諦めた利用者も多い
- 入浴の最後の砦になる
- ターミナルの利用者も多い
これらが理由で利用者から感謝される度合いが非常に高くなります。
語弊を恐れずに言うと介護保険サービスの中で訪問入浴が最も感謝されると思います。
- 人から感謝される仕事がしたい
- 人に必要とされる仕事がしたい
- 人に役立つ仕事がしたい
こんな方にピッタリな仕事です。
訪問入浴に向いている人については以下の記事をご覧ください。
»訪問入浴の仕事が向いている人の特徴10選【13年目の筆者が解説】
顧客満足度
二つ目は顧客満足度が他のサービスよりも高いところです。
- 3人1組で手厚いサービスが可能
- 看護師がいるので医療的な心配もない
- ゆっくり入浴できる唯一のサービス
訪問入浴は顧客満足度が最も高いサービスだと言っても過言ではありません。

やりがい
三つ目がやりがいも桁違いだと言うことです。
- 自分を必要としてくれている
- 泣くほど喜んでもらえる
- 自分を待っている利用者がいる
これはどのサービスにも負けないやりがいにつながります。
ぜひ皆さんにも体感してほしいと思います。

やりがいの詳しい解説は以下の記事で解説しています。
»訪問入浴のやりがいとは?【業界13年目の筆者が職種別に解説】
訪問入浴の特徴を理解し自分に合っているか考えよう
今回は「訪問入浴の特徴」について解説しました。
記事の要点
- 訪問入浴の7つの特徴
- 人員配置
- 安心して働ける
- 専用浴槽を使う
- 利用期間が短い
- 作業色が強い
- 無資格で勤務可能
- 顧客満足度No.1
- 他の入浴サービスと違うところ
- それぞれの入浴方法と比較
- 訪問入浴が他のサービスより劣っているところ
- スキル習得が困難
- 優先順位が低い
- 単位数が高い
- トラブルが多い
- 訪問入浴が他のサービスより優れているところ
- 感謝される度合い
- 顧客満足度
- やりがい
訪問入浴ほど喜んでもらえ感謝される仕事は珍しいです。
就職軸
- 人から感謝されたい
- 人の役に立ちたい
- 喜んでもらうのが好きだ
こんな人はまさにマッチすると思います。
そして入社して後悔しない会社を選ぶためにはポイントを押さえておく必要があります。
»【働きたい人向け】絶対に後悔しない訪問入浴の業者選定法5選!
訪問入浴は素晴らしい仕事です。
興味のある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
以上、なーぴょんでした。