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こんにちは、なーぴょん(@KOSODATEhoihoi)です。
このブログでは、転職ノウハウや転職サイトの選び方などを解説しています。

サービスの流れを教えて欲しい!
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴とは
- 訪問入浴の流れ8ステップ
- 訪問入浴の所要時間と一日の流れ
- 【職種別】訪問入浴介護での注意点
本記事は、訪問入浴で働きたい人に向けて「訪問入浴の流れ」を解説しています。
この記事を読めばサービスの流れが理解でき、それぞれの職種における注意点まで把握できます。
- 訪問入浴で働きたい
- 仕事の流れを知りたい
- 職種別の注意点を知りたい
こんな方にピッタリな内容になっています。
本記事は働く人向けの記事です。

※3分で読めますので最後までご覧ください。
【基本情報】訪問入浴とは
まずは訪問入浴がどのようなサービスなのかをおさらいしておきます。
訪問入浴とは
要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活が営むことができるよう居宅における入浴の援助を行うことによって、利用者の身体の清潔の保持、心身機能の維持等を図るもの。
自分で入浴できない要介護者の自宅にスタッフが訪問し、安心安楽に入浴のお手伝いをする。
それが「訪問入浴」です。

»訪問入浴とは?【業界14年目の筆者が世界一わかりやすく解説】
訪問入浴の特徴
訪問入浴の特徴は以下の通りです。
訪問入浴の特徴
- 人員配置が3人1組
- 安心して働ける
- 専用浴槽を使う
- 利用者の利用期間が短い
- 作業色が強い
- 無資格で勤務可能
- 顧客満足度No.1
似たようなサービスに、訪問介護の入浴介助がありますが、中身が全然違います。
以下の比較表をご覧ください。
【サービスの種類】 | 【対応人数】 | 【使用浴槽】 |
訪問入浴 | 3人 | 専用浴槽 |
訪問介護 | 1人〜2人 | 自宅浴槽 |

»訪問入浴の7つの特徴【他サービスとの違いや感じられるやりがい】
訪問入浴が向いている人
訪問入浴が向いている人の特徴は以下の通りです。
訪問入浴に向いている人
- 若い人
- 明るい人
- 体力がある人
- 協調性がある人
- 彼氏・彼女を募集中
- プライベートも大事
- 人に優しくできる
- 介護が好き
- 人から必要とされたい
- やりがいを感じたい
訪問入浴は介護職の中でも有数のやりがいがある仕事です。
- 人から感謝されたい
- 人のために役立ちたい
- 自分を必要とされたい
こんな方にピッタリな仕事です。

»訪問入浴に向いている人はどんな人?【長く働いている人の特徴7選】
訪問入浴の流れ8ステップ
訪問入浴の流れは以下の8ステップです。
訪問入浴の流れ
- 訪問
- 健康チェック
- 入浴準備
- 移動
- 入浴介助
- 健康チェック
- 後片付け
- 退出
一つずつ解説していきます。
①:訪問
①ステップ目は訪問です。
担当者:男性介護職員(女性も運転する人は対応する)
浴槽やホースなど使用する物品を積んだ入浴車に看護師1名と介護職2名を乗せて訪問します。
ポイント
- 入浴者はワンボックスタイプが多い
- 軽自動車の入浴車もある
- 基本は男性が運転する
- 女性が運転するケースもある
- 運転手当が付く会社もある
押さえておきたいことは、専用の入浴車に乗って3人1組で訪問するということです。
注意点
- 入浴車の駐車場所はしっかり確認する
- 駐車違反を取られることもある
- 許可証のない車両は駐車しない
- 貴重品は看護師バックに入れる
- 車両事故が多いので確認を徹底する
- 大幅に遅れる際は利用者に連絡する
車両事故が多いため、3人が絶対に事故を起こさないという強い意志が必要になります。
②:健康チェック
②ステップ目は健康チェックです。
- 担当者:看護師
利用者が入浴できるかどうか、入浴前の健康チェックを行います。
健康チェックの内容
- 体温
- 血圧
- 脈拍
- 呼吸数
- 血中酸素飽和度
サービス導入時の担当者会議で入浴に対する許可値をもらっています。
その許可値に基づいて入浴の可否判断をします。
入浴できないと判断した場合は、「入浴→清拭」や「入浴→中止」に切り替えましょう。
- 勝手に入浴の可否判断をしない
- 訪問看護や主治医と連携をとる
- 医療行為をできないとの認識を持つ
- 看護師の役割は入浴可否判断と入浴介助のみ

»訪問入浴の看護師とは【転職前に知っておきたいことを徹底解説】
③:入浴準備
③ステップ目は入浴準備です。
- 担当者:介護職員2名
入浴するための準備を行います。
入浴準備の内容
- 浴槽の搬入
- ホースの設置
- 入浴スペースの確保
- ソープ類の準備
- 利用者の着脱
入浴するために必要な物品の準備を介護職員2名でおこないます。
- 浴槽は2人で運ぶ
- 砂は必ず落とす
- ホースの接続部は複数回確認する
- 肌が弱い人への洗剤の配慮
- ホース内のカビは洗浄しておく
- 着脱は基本2人で対応
特に浴槽の搬入は物損事故のリスクが高まります。
業者によって使用する浴槽は違いますが、参考にご確認ください。
④:移動
④ステップ目は移動です。
- 担当者:介護職2名
- 業者によっては全員で移動することもある
利用者が待っている場所から浴槽まで移動します。
浴槽への移動方法
- 歩行
- 抱え
- 車椅子
- 担架
- リフト
利用者のADLに応じた適切な方法で移動してもらいましょう。
- 腰痛
- 転倒
- 骨折・脱臼
抱えは利用者だけでなく介護者にもリスクがあります。
最近では脱抱えの動きも活発になっていますが、どのように移動するかは業者によって違います。
⑤:入浴介助
⑤ステップ目は入浴介助です。
- 担当者:全員
- シーツ交換を担当する職員もいる
全員で手分けをしながら入浴介助をしていきます。
職種によって役割が違うので以下の表をご覧ください。
【職種】 | 【役割】 |
オペレーター |
|
ヘルパー |
|
ナース |
|
業者によって対応方法に違いがありますが、大枠は上記の通りです。
- チームの連携が必須
- 入浴時間が長くならないように注意が必要
- それぞれの役割を把握する必要がある
- 周りを見ながら介助する
- 介護者や利用者への声掛けは忘れずに行う
入浴時間を楽しんでもらいながら手際良くサービス提供していきます。
⑥:健康チェック
⑥ステップ目は健康チェックです。
- 担当者:看護師
浴後に入浴前とお変わりがないかの確認を行います。
健康チェックの内容
- 褥瘡の処置
- 薬の塗布
- バイタルの確認
- 着脱
- ベット上の最終整備
訪問入浴の看護師は入浴に必要な医療処置しか対応できません。
- 吸引や摘便などの医療行為はできない
- 服薬介助はできない
- 最終確認は家族にも行う
- 使ったタオルなどはしっかり返却する
- 薬の変更などがあれば共有する
- 利用者の状況報告を介護者に行う
訪問入浴だからこそ全身観察が可能です。
利用者の状況変化を念入りに観察し関係機関との連携をとりましょう。

»訪問入浴の看護師が感じられるやりがい5選【他では味わえない魅力】
⑦:後片付け
⑦ステップ目は後片付けです。
- 対応者:介護職員2名
- 看護師の業務が終われば3人でする。
入浴で使った物品を洗浄しながら後片付けをしていきます。
後片付けの内容
- 給水ホース
- 湯水ホース
- 浴槽の搬出
- 排水ホース
- 移動させた自宅の物品を戻す
在宅介護は現場復帰が基本です。
使用した物品は元通り戻しましょう。
- 家の物品に傷をつけない
- 破損があれば正直に言う
- バタバタと音を立てない
利用者家族の家で作業することになるので、お邪魔しているという感覚は忘れてはいけません。
⑧:退出
⑧ステップ目は退出です。
- 対応者:3名
入浴の作業が全て完了したら次の利用者宅へ移動します。
退出時のポイント
- 感謝の気持ちを伝える
- 次回の予定を伝える
- 連絡事項を伝える
- 押印等をもらう
利用者は次の入浴を楽しみにしています。
予定の確認を含め、感謝の気持ちを伝えましょう。
- 忘れ物がないか
- 傷をつけていないか
- 水滴が落ちたままになっていないか
- 移動させた物品が元通りになっているか
少し休憩を挟みつつ、次の利用者宅に向かいましょう。
訪問入浴の所要時間と一日の流れ
1件の流れを解説しましたが、この章ではもう少し具体的に以下の項目について解説します。
訪問入浴の詳細
- 所要時間
- 一日の流れ
深掘りしていきます。
所要時間
訪問入浴1件の所要時間は約45分です。
細かく見ていくと以下の時間配分となります。
所要時間
- 「到着〜準備完了」:約15分
- 「入湯〜出湯」:約10分
- 「片付け」:15分
- 「家族との関わり」:約5分
約45分で準備から入浴解除を行い、後片付けまですることになります。

一日の流れ
訪問入浴の一日の流れは以下の通りです。
一日の流れ
- 8:30 朝礼
- 9:00 1件目
- 10:00 2件目
- 11:00 3件目
- 12:00 休憩(1時間)
- 13:00 4件目
- 14:00 5件目
- 15:00 6件目
- 16:00 7件目
- 17:00 事業所帰社
- 17:30 退社
一日の訪問件数によって業務時間は変わります。

【職種別】訪問入浴介護で気をつけるところ
訪問入浴の流れについて紹介しましたが、最後に各職種ごとのきをつけるところを解説します。
きをつけるところ
- オペレーター
- ヘルパー
- ナース

オペレーター編
オペレーターが気をつけることは以下の通りです。
オペレーターが気をつけること
- 安全運転
- 他職種への気配り
- 関係機関への連絡
- 時間管理
一つずつ解説します。
安全運転
一つ目は安全運転です。
運転するオペレーターは他2人の命を預かっていることになります。
- 危険意識を持つ
- 絶対に事故を起こさない
- 何よりも安全を優先する
このような考えが重要でえす。
他職種への気配り
二つ目は他職種への気配りです。
訪問入浴の3人のうち唯一の男性職員になることが多いです。
そのため、女性職員に対しての配慮が必要となります。
- トイレ休憩は必要ないか
- 体調は大丈夫か
- 車内が楽しく過ごせているか
他の職員が楽しく働けるかという点から見て、その通りだと思います。

関係機関への連絡
三つ目は関係機関への連絡です。
オペレーターはベットメイキングや車両での作業によって、入浴現場を離れることが多くなります。
そのために空いた時間に関係機関への連絡をすることになります。
- 主治医
- 訪問看護
- 担当ケアマネジャー
- 家族
- 上司
そのときに必要な関係機関へ漏れなく連絡することで信頼される事業所となります。
運転中の連絡は絶対にやめましょう!
時間管理
四つ目は時間管理です。
- その現場が何時に終わるのか
- 交通事情
- 近道があるか
これらから時間を予測して一日の工程を回ることになります。

ヘルパー編
ヘルパーが気をつけるところは以下の通りです。
ヘルパーが気をつけるところ
- 利用者・家族との会話
- 利用者の好みの把握
一つずつ解説します。
利用者・家族との会話
一つ目は利用者・家族との会話です。
利用者との関わりが最も多いヘルパーは利用者や家族との会話をする機会が多い職種になります。
- 楽しい入浴になるか
- 家族が安心できるか
- 地雷を踏んでいないか
ヘルパーの良し悪しで訪問入浴の満足度が変わると言っても過言ではありません。
丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。

利用者の好みの把握
二つ目は利用者の好みの把握です。
- 好みの湯温
- 使用するソープ類
- 痒いところ
- 念入りに洗ってほしいところ
- 入浴時間
一人の利用者に合わせられる在宅介護の訪問入浴だからこそ、利用者の好みに合わせることができます。
すなわち、それが顧客満足度に繋がるので非常に大切な要素です。
看護師と相談しながら入浴時間などを検討しましょう。
ナース編
ナースが気をつけるところは以下の通りです。
ナースがきをつけるところ
- 変化を見逃さない
- 過度な助言はしない
- 緊急時の対応
一つずつ解説します。
変化を見逃さない
一つ目は変化を見逃さないことです。
看護師はなんと言っても全身観察が最大の任務です。
- 皮膚トラブル
- 浴中浴後の状態
- 家族様の様子
これらの変化を見逃さないことが大切です。
過度な助言をしない
二つ目は過度な助言をしないということです。
利用者宅で看護師という理由で処置方法などを質問されることがあります。
しかし過度な助言は要注意。
- 勝手に処置内容を変えてはいけない
- 情報共有が必要になる
- 家族ができるとは限らない
- ケアプランに合わないかもしれない
助言をするなら関係機関との情報共有も行いましょう。
緊急時対応
三つ目は緊急時対応です。
訪問入浴はターミナル期の利用者も多く、状態が急変する可能性が高いサービスです。
- 急変時マニュアルが決まっているか
- 救急車を呼ぶのか
- 心配蘇生をするのか
- 担当者会議での決議事項
緊急時は家族も慌てています。
スタッフ(特に看護師)は落ち着いて行動できるようにしましょう。

まとめ:流れを知ることは全体像を知ること!
今回は、訪問入浴で働きたい人に向けて「訪問入浴の流れ」を解説しました。
記事の要点
- 訪問入浴の基本情報
- 訪問入浴の特徴
- 訪問入浴が向いている人
- 訪問入浴の流れ8ステップ
- 訪問
- 健康チェック
- 入浴準備
- 移動
- 入浴介助
- 健康チェック
- 後片付け
- 退出
- 訪問入浴の所要時間と一日の流れ
- 所要時間は約45分
- 一日6件〜7件ほど
- 職種別の気をつけるところ
- 気をつけるところは職種によって違う
- それぞれの職種での注意点を学ぶ
訪問入浴は認知度が低いからこそ全体像が見れた方がどのようなサービスなのかイメージがつくはずです。
やりがいがあり顧客満足度が非常に高い訪問入浴サービス。
この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
以上、なーぴょんでした。